取材日:2023(令和5)年9月13日
運営事業者 | 特定非営利活動法人相模 |
所在地 | 神奈川県横浜市 |
認定自治体 | 横浜市 |
日住定員 | 11名 |
支援体制加算 | なし(15:1) |
宿直体制加算 | なし(オンコール体制あり) |
食事提供 | あり(朝・昼・夕) |
住居の特徴 | 新築、2階建、賃借物件、水回り共同利用 |
フリーダイヤル、メールの相談窓口
法人として相談窓口を設けている。家賃滞納をしてアパートを強制退去になる、勤め先で仕事が出来なくなり会社寮を出なければならない、退院に際し住居がないといったケースで、相談が寄せられ、福祉事務所と連携して無料低額宿泊所(無低)や日常生活支援住居施設(日住)への入所につながることが多い。
個別支援計画を作成し入所者一人ひとりに合わせた支援
磯子荘はもともと無低であり、日住の制度化に合わせ日住の認定を受けた。日住では個別支援計画を作成する機会に入所者の意向を確認し、課題も明確になり、支援の方針について職員間での共有もしやすくなった。
入所者の状況に合わせて、使える制度を紹介し、精神科受診や、精神保健福祉手帳の取得につなげている。また、就労継続支援B型で精神的に体調に波があり毎日の通所は難しい入所者が、リモートワークも可能な通所先につながり、週 3~4 日は通所・週 1~2 日はリモートくらいのペースで日中活動できているケースがある。
生活支援員の育成にあたっては、OJT を基本とし、どんなケースでどんな制度が使えるかそのつど職員に伝えている。また外部の研修も積極的に受講させている。
病院や福祉事務所との連携
アルコール依存のかたの支援ケース。アルコールデイケアに通っていたが、依存症治療のために入院。
入院先で外出しては飲酒を繰り返し 1 か月程度で自主(強制)退院してきてしまうことが続いた。入院中の病院で開かれたカンファレンスに、福祉事務所のケースワーカーや、日住の生活支援員も何度も参加し、3か月のプログラム後ダルクへ行くこととなった。最終的にはご本人が「飲みたいから日住を出てドヤに行きます」ということで日住を自主的に退所するという結果になってしまったが、転居の費用がまかなわれるよう福祉事務所と調整し、ご本人が直ちに路頭に迷うことはないようにした。