取材日:2023(令和5)年10月19日
運営事業者 | 特定非営利活動法人ライズケア |
所在地 | 埼玉県越谷市 |
認定自治体 | 越谷市 |
日住定員 | 40名 |
支援体制加算 | なし(15:1) |
宿直体制加算 | なし(オンコール体制あり) |
食事提供 | あり(朝・昼・夕) |
住居の特徴 | 元社員寮、5階建、賃借物件、水回り共同利用 |
入所者に合わせた食事提供
ADLに問題がないかたには食堂で提供。脳梗塞の後遺症等により食堂に来ることが困難なかたについては、居室まで配膳をしている。
食堂職員によって配膳、片づけをしていることもあり、食事量や体調面の変化に気が付きやすい。
嚥下に問題があるかたについては刻み食を提供しているため、誤嚥のリスクが下がっていると感じている。
通院や服薬の支援
これまで医療受診してこなかったかたや、過去に治療していたが中断してしまっているかたに、通院を促し、医療受診につなげている。医療機関までの送迎や、場合によっては診察にも同席している。
服薬に不安のあるかたは、希望に応じて日常生活支援住居施設(日住)で薬を預かり、服薬を支援している。飲み忘れがある場合には居室まで薬を届けて、服用を確認している。
施設に看護師が常駐するわけではないが、24時間対応可能の医療機関と提携しており、入所者の体調が急変した場合でも迅速な対応を心掛けている。
アパート(居宅)への移行支援
他の無料低額宿泊所(無低)で、他の居室の利用者の生活音が気になってトラブルに発展し、いられなくなったかたの支援ケース。精神疾患で医療保護入院となった経験もあるかただが、退院後は自らの意思で通院をやめてしまっていて、日住へ入所してからも感情の起伏が激しい状態が続いていた。
ご本人と福祉事務所と日住との話し合いで、ご本人はアパートへの転居を希望したが、これまでの経緯からすぐにアパート転宅は難しいということで、しばらくは日住を利用しながら生活や病状を改善してから、アパートへの移行を目指すこととなった。
日住の生活支援員が、通院の再開を調整し、送迎や診察同席の支援もした。処方された薬を、まずは日住で預かり、将来的に自分で忘れず飲めるようになることを目指して、服薬のタイミングで取りに来てもらうようにし、取りに来るのを忘れていたら生活支援員が居室へ届けて服用を確認するようにした。
半年経つころには薬の飲み忘れもなくなり、感情も安定した。通院も一人でできるようになり、日住の利用開始から1年後、福祉事務所も交えたカンファレンスにて転宅を許可され、無事にアパートへ移ることができた。