取材日:2023(令和5)年9月12日
運営事業者 | 特定非営利活動法人サマリア |
所在地 | 埼玉県所沢市 |
認定自治体 | 埼玉県 |
日住定員 | 12名 |
支援体制加算 | III(5:1) |
宿直体制加算 | なし |
食事提供 | なし |
住居の特徴 | 既存のアパート活用、4階建、賃借物件 |
生活困窮者支援から派生した様々な事業
日常生活支援住居施設(日住)と同じ建物内に、交流室、職員室、生活見守り付きアパート、シェルターとして使っている部屋がある。
運営事業者は生活困窮者支援を行っている社会福祉士・精神保健福祉士を中心としたNPO法人で、シェルター、生活見守り付きアパート、無料低額宿泊所、法人後見・後見制度利用支援の事業を行っている。
信頼関係によって徐々に生活が落ち着いていく
長年刑務所にいたかたの支援ケース。入所当初は遠くに行ったり、転んで血だらけで帰ってきたりと生活が落ち着かなかった。精神科病院に入院することになった際、支援者が家族並みに取り組む必要があると割り切り、本人との面会などを丁寧におこなった。その思いがご本人に伝わったのか、現在では介護保険の制度も利用しながら、地域のどこにでもいるおじさんという感じで、生活が落ち着いている。
コーディネートの機能
社会福祉士が中心に活動。まず受け入れて、生活を共にしながら課題を明らかにしていく。その中で地域の協力者とつながり、サービス等をコーディネートし、入所者の生活が落ち着いていく。日住には、そのコーディネートの機能が求められていると思う。
つながりの安心感
入所者と職員は5~6年つきあっている。現在落ち着いているのは、これまでの関わりがあったからこそ。「介助」や「通院同行」といった行為としてのケアよりは見えづらいが、「安心できる関係性」が築かれたことによって生活が安定している。